ローマの王冠


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The Pope’s Triple Tiara, Vatican 1805 (ローマ教皇の三重冠)

1804年にローマ教皇ピウス4世によって制作されました。彼は1805年パリでのナポレオンの戴冠式の出席に同意し、その時にこの王冠を着用しました。

皇帝を賛美した3つの碑文と豪華な宝石とエナメルの王冠は、ナポレンからローマ教皇への贈り物でした。

The Crown of the Holy Roman Emperor (ローマ皇帝の王冠)

Reichskroneまたはシャルルマーニュ, カール大帝の王冠として知られています。この古代の王冠は、962年のオットー1世の戴冠式のためにReichenauの修道院で制作されたといわれています。

8つのプレートで作られ、4つのプレートにはそれぞれKing Solomon, King David, King Hezekiahそして神学者Prophet Iaiahが即位した姿がエナメルで描かれています。その他の4箇所には高価な宝石で豪華に飾られています。色や配列には象徴的な意味がたくさんあります。

王冠は現在、ウィーンのシャツカマー美術館に保存されています。

The Crown of Rudolph II (ルドルフ2世の王冠)

神聖ローマ皇帝(ハンガリーとボヘミアの王)であるルドルフ2世の王冠です。この王冠は、ヨーロッパの金細工職人芸術の中で、最も重要な作品です

1602年にルドルフ2世の個人的な王冠としてプラハで作られました。この仕事のためにアントワープの金細工職人Jan Vermyenが皇帝の住居のあるプラハに呼び出されました。

世界で最も芸術性に優れて、美しくて貴重な王冠の一つであったため、1612年にルドルフ2世の死後、解体されませんでした。

ロイヤル王冠の形の白ゆりの紋章がある飾り輪、インペリアル王冠から引き継がれた高い箱舟、尊大な神を象徴する金の司教冠は、地球上でキリストの代表として判決をくだす皇帝を満足させました。真珠の列は、ライトのチェーンに明かりをともすように輪郭に続いています。比較ができない程高価なエナメル細工は、ルドルフ2世の宮廷の精巧な芸術の典型です

王冠にはルドルフ2世の高尚な帝国の概念と洗練された芸術のセンスを表しています。金の司教冠の4つの球面三角形には、4つの主要な役目と権利を表現しています。左前:トルコ征服、右前:レーゲンスブルグ(アウグストゥス)のローマ皇帝としての戴冠、左後:Pressburg(現在のスロバキア)でハンガリーの王として戴冠後、戴冠の丘への騎乗、右後:プラハでボヘミアの王としての戴冠での行進。

使用される石の選択と数には、寓話的、象徴的意義があります。8個のダイヤモンドが王冠に飾り付けされています。8はインペリアル王冠の八角形の形状に関係する聖なる数です。ダイヤモンドはキリストの象徴であり、皇帝が地球上で無敵であることを表しています。

技術的、芸術的達成において、象徴的意義と個々の要素のバランスでは、作者のVermyenは、皇帝の高い要求を満たしました。

フランシス2世が神聖ローマ帝国の崩壊とナポレオンによって引き起こされた脅威がくると悟った時、彼は1804年8月11日にオーストリア皇帝を宣言し、新しい皇帝の王冠としてルドルフ2世の古い王冠を選びました。それは実際に戴冠に使用されませんでした。なぜならオーストリア皇帝の君主制主義にとって必要だと考えられなかったからです。

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